オール電化住宅のある意味で最先端となる暖房システムが地中熱利用システムです。
国内での地中熱暖房は、北海道大学と暖房設備メーカーのサンポットの共同開発で誕生した地中熱暖房システムが、住宅用のシステムとしては初の商品で、2004年から量産が始まっています。
もちろん地中熱暖房は、一般の戸建て住宅の暖房設備として着実に導入実績も増えていて、オール電化住宅の暖房システムの選択肢として検討する方も年々増加してきています。
地中熱暖房もヒートポンプ暖房の一種と考えて良いでしょう。
一般的なヒートポンプ暖房は回収する熱を大気中に求めていますが、地中熱暖房は、年間を通じてその土地の平均気温+2℃を保つ地中の熱をヒートポンプで回収して、暖房に利用するお湯をつくります。
つまり熱源をどこに求めるかの違いこそありますが、地中熱暖房は驚くほど特殊な暖房システムではありません。
ただし、地中掘削工事など、住宅の暖房工事としては費用がかかる工事が絡んできますのでその他の暖房工事に比べれば、量産化に成功したとはいえ、イニシャルコストのかかる暖房工事になります。
それでも地中熱暖房が、世界的に利用者が増えている背景には、COPでみても消費電力の4倍相当の暖房エネルギーを生み出すといった低ランニングコスト性や、また大気中の熱回収のように天候や季節など気温に左右されることなく安定した温度の熱を回収できる点、そして、やはり電気代が化石燃料の高騰に左右されにくいといったことも大きな魅力といえるでしょう。
地中熱暖房の仕組みは、地中深さ50m~100mのボーリングをして熱交換チューブを挿入する採熱方式と、住宅の基礎杭(5m~15m)を利用して熱交換チューブを挿入する採熱方式、それと基礎杭を住宅の配置から外して打設して、そこに熱交換チューブを入れて採熱する方式があります。
なお地中熱ヒートポンプは冷房にも利用出来ます。
地中熱冷房の場合は室内の熱を地中に放熱するため、地中熱ヒートポンプ冷房はヒートアイランド現象を抑える効果もあります。
現在ではこうした地中熱暖房以外に、住宅の真下の土壌にグリ石の蓄熱層を持たせるタイプの地中熱冷暖房も登場しています。
今はまだ身近に感じられないかも知れない地中熱暖房ですが、数年後には、オール電化住宅のヒートポンプ暖房方式のなかで、間違いなく人気の高い暖房方式になっているはずです。
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