気密工事をしっかり理解した大工

気密性を高めるための工夫というのは住宅の工事の中でも、年々重要度を増しているところだと思います。
ただし、これがいちばん正しい気密工事だと言えるものはないのが現状で、各施工業者の施工基準には、似ていても微妙な違いや独自性があります。
そんなわけで、素人の方が、この業者は気密工事に関して進んでいるとか遅れているという判断をするのはとても難しいと言えます。

気密工事を判断しよう

そこで建築の専門家ではない工事注文者である私たちが、業者の気密工事の精度の優劣を判断する場合は、まず、最近建築した物件の平気的な数値を確認してみてください。
一般的に気密がとりにくいと言われている木造軸組工法で、C値が1.0をきっていて、0.8や0.7程度が平均だという大工さんなら、かなり真面目に気密工事の取り組んでいると考えて良いでしょう。
もちろんそれ以上のC値を出せる大工はいくらでもいるのですが、気密測定で出された数値というのは測定日の風の強さの影響も受けやすく、C値0.5と0.8との差は、ある意味さじ加減というところもあります。

また断熱材に、ウレタンやフェノール樹脂系の硬質ボード断熱材を外張りにして使用している場合は、木工事の気密工事が多少甘くても高いレベルの気密を確保しやすいという面があります。
さらに、同じ木質系の工法でもツーバーフォーは木軸工法に比べて気密がとりやすいのです。
断熱材に繊維系断熱材を使用している木造軸組工法でも、常にC値1.0をきる工事が出来ていれば、その大工さんの気密工事を信頼しても良いと思います。
気密工事が丁寧な大工さんの仕事は、躯体の外側にまかれる防風層(デュポン社のタイベックなど)の施工と、室内側の石膏ボードの内側に施工されるハイゼックスシート(気密層)の施工が丁寧で、意味のある工事をしています。
気密工事というと、どうしても発泡ウレタンなどで隙間を埋める作業を思い浮かべてしまいますし、確かにそうした穴埋め作業が必要で有効な工事であることは間違いありませんが、防風層と気密層の役割と意味を理解して丁寧に施工していれば、ウレタンの充填に頼らなくても、安定した高い気密性を確保できるのです。
やや専門的な話になりましたけれど、防風層となるタイベックなどのハウスラッピング工事や、充填断熱の際に使われるハイゼックスシートの施工が丁寧であることは、とても重要だということは、頭に入れておくと良いかと思います。

気密工事をしっかり理解した大工|気密工事をしっかり理解した大工|換気設備の選択も重要