オール電化住宅に連動した間取り

新築でオール電化を導入する場合は、間取りづくりもゼロから考えていけるので、オール電化の特性を生かした間取りを計画することが可能です。
もちろん住宅の間取りというのは、家族がのびのびと暮らせるためのものであることが、何よりも優先されるべきなのですが、オール電化を導入する場合に考慮しておきたいポイントも合わせて間取り作成の段階で考えておくと、住んでからの満足度も違ってきます。

スペースを検討

オール電化住宅の間取りで、まず考えておきたいのが設備機器の設置スペースです。
給湯設備としては、電気温水器やエコキュートがありますが、これらの機器は平面上で言いますと、洗濯機一台と同等のスペースが必要になります。
温暖地域の場合、建物の外部に据置くことが多いでしょうが、寒冷地では屋内設置となりますので、洗面・脱衣スペースに上手く組み込んであげられるかどうかで間取りの善し悪しがきまります。

たとえ屋外に設置する場合でも、あらかじめどこに設置するかは間取りの検討段階で最適な場所を考えなくてはいけません。

それにエコキュートの場合は室外機のスペースも考慮しなければいけませんよね。
最近の室外機は音も静かなものがほとんどですが、一年中稼動させるものですから、間違ってもお隣から苦情が出ることがないように、ベストなスペースを検討してください。

もうひとつ設置スペースで言いますと、蓄熱式電気暖房器を暖房設備に採用する場合は、機器の大きさがある程度大きいものですから、最初からどこに置くかを考えながら、計画する必要があります。

暖房器は、基本的に窓下に設置することになりますが、リビングや和室など掃出しサッシが多くなる部屋の場合、気をつけていないと暖房器の設置出来ない壁構成の部屋になってしまいます。

特にリビングなどは、ソファなどの家具の配置も絡んで来ますので、しっかり計画しないと暖房器として適切なスペースに設置出来なくなることもあると思います。

また、蓄熱式電気暖房器の上部に飾り棚を取り付けたり、間仕切り壁の厚さを利用して暖房器を設置したりすることありますが、暖房器の周辺は決められた離れをとる必要がありますので、それを無視してはいけません。

メーカーが指定している離れが確保できない状態で暖房器を設置してした場合は、保証が効かなくなることもありますし、暖房器の熱で棚板が反ってしまったり、熱がこもってサーモスタットの反応に異常がでてしまったりすることもあるわけです。
注意してください。

設置スペースだけでも色々考えておかなければいけないことがありますが、それだけではありません。
オール電化工事を行うことで効果的な全室暖房を狙っていくなら、住宅の間取りもそれに見合った風通しの良いものを計画したいところです。
そもそも、高断熱・高気密住宅のはじまりは、40坪ぐらいの住宅なら、一階に設置したFFストーブ一台で住宅全体の暖房を賄うという考え方がベースになっていました。

実際にFFストーブ一台で40坪の住宅を暖めるとなると、相当高いレベルのQ値とC値が求められるところですが、ここでは性能は置いておいて、リビングの熱が住宅全体に行き渡りやすくなるように、間仕切りや個室が少なく、たとえ個室があってもドアや建具を開放することで空気が全室に繋がるような、ワンルーム感覚の解放的な間取りが全室暖房には馴染むのです。
極寒時は全室の暖房器を稼動させることになるでしょうが、ワンルーム感覚の開放的な間取りを組んでおくと、初冬期や初春期は、リビングの暖房器だけを稼動させておくだけでも、ある程度快適に過ごせ、その時期が長くとれるほど、当然ランニングコストも抑えることにも繋がっていきます。

注文住宅を建築する業者なら、しっかり配慮出来ていて当たり前のことばかりですが、オール電化工事を依頼する業者には、こうした間取り上の提案やアドバイスもしてくれるような会社を選びたいところですね。

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