ここでひとつ注意しておきたいことがあります。
それは、オール電化の基本料金の割引制度です。
オール電化設備機器の中には、電力会社のほうで、「この設備機器を使うと基本料金を割引しますよ」というマイコン割引対象機器があり、それらの機器は、これまでのオール電化工事によく採用されているものです。
そして大雑把に言うと、このマイコン割引だけで、オール電化住宅の電気代はかなり安く抑えられているのです。
ある意味で、電力会社が勧めてくる割引対象の設備機器を選んでいれば、オール電化住宅の電気代を抑えることはそれほど難しいことではありません。
オール電化は電力会社の基本料金割引がありますから、「あまり難しいことを考えなくても、とりあえずオール電化にしておけば、自動的に電気代は抑えられるのでは?」と考えることも出来ます。
さらには「よりレベルの高いオール電化工を行ってくれる工事業者の選択」など考えなくても良く、とにかく「安く工事を請負ってくれる業者」を選択すれば良いのでは、とも言えるかも知れないですよね。
でも、電力会社の基本料金割引が半永久的に継続するかどうかは誰にも分かりません。
最近でも電気料金は、燃料費調整によって、一時的に高くなったことがありましたが、このときの値上げでいちばん影響を受けたのは、マイコン割引対象機種の蓄熱系の設備機器導入している、標準的なオール電化設備を採用しているご家庭でした。
つまり基本料金の割引率が高くなる設備機器をメインに利用しているご家庭です。
また化石燃料の枯渇の問題や原発の事故などを背景に、今後は各電力会社が推進してきた蓄熱型のオール電化設備から、大気や地中の熱を熱源として取り込むヒートポンプ系の設備機器がオール電化設備の主流になっていくと言われています。
そうなってくると、電力会社にとってメリットのあった蓄熱型のオール電化設備の使用によって適用されてきた基本料金の割引制度が、いつまで持続するのかはますます見えなくなっていくような気がします。
これからオール電化を検討する方は、基本料金の割引がなくなったとしても、ランニングコストを自分たちの生活のなかでコントロール出来るような電化住宅をイメージしておく必要あるのではないでしょうか。
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